2008年05月13日

第7回流山読書会十進分類表項目別面白い本のご紹介

第7回本を読もう流山読書の会 十進分類表項目別 面白い本のご紹介です。早いものでもう7回になりました。今日もよろしく。

330佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったか会議』日本経済新聞社

「経済」は英語で「エコノミクス」といいますが、これはギリシャ語の「オイコノミコス」つまり、「共同体のあり方」という意味だ、と竹中氏はまず言っています。この本で聞き手になっている佐藤氏は、経済学は利己的な利益の追求を理論づけるだけの学問だと思っていたのが、その言葉に少なからぬ感動さえ覚えたのです。みんなでどのように生きたらみんなで幸せになることができるのか、ということなのです。
全巻対話でできているこの本は実に軽々と読み進めます。この本を読めば確かに経済ってそういうことだったのか、という感じになりますよ。


336加藤秀俊『整理学』中公新書

この336で意外なものが入っていました。これは三十年ほど前に一世を風靡した整理学という話です。元々こんな言葉があったわけではないのに、この本のおかげで出来た言葉だったでしょう。
整理の実務的な話はさておいて、私の興味をそそったのは分類ということ、そして図書の分類の話が出てくるからです。「図書館は知識の集積所、あるいは記録の集積所」そして「図書館は知識の体系的分類の実験室」といいます。
アリストテレスは「真・善・美」に分け、真は物理・数学・形而上学に分ける。善を倫理・経済・政治に分け、美を詩・修辞学・美術に分けました。アレクサンドリア図書館では劇・詩・法律・哲学など八つに分け、これで七十万点の文献を分けました。
古代中国では前六年漢の時代、劉向(りゅうきょう)は王室の書庫三万余巻を二十年かけて分類した基準は集略・六芸略・諸子略・詩賦略・兵書略・術数略・方技略といいます。
近世に入って書物が増加してくると、清国では『四庫全書』に於いて経(四書五経など古典的な哲学類)・史(歴史地誌など)・子(兵家・医家・天文など)・集(韻文の書物)をさらに数十の類に分けたといいます。
日本の塙保己一の『群書類従』(一八一九)などは二十五部門、一三〇二部の文献を含んでいます。
西洋ではフランスの本屋さんでブイヨーという人がいました。彼はいろいろな本を扱うので、分類を考えざるを得なくなり、五つの区分を考えました。神学・法学・科学及び美術・文学・歴史です。この神学を聖書、ユダヤ教、聖者、・・・などと分けました。
近代図書館の図書分類はここに始まる、とこの本は言っています。しかし、図書分類の決定版は(前にもここで言った)1876年デューイの十進分類法です。やがて「国際十進分類法」(UDC)となり、日本では「日本十進分類法」(NDC)となります。これ以後の話はすでに前々回にお話したように思います。

中公新書 整理学・忙しさからの解放 1963年5月刊行693円新刊不扱い アマゾン1円~300円」

次の同じ33ではじまるけれど、337に行くとどうなるか。

337富田昌宏『紙幣が語る戦後世界』中公新書

 通貨デザインの変遷をたどる、というサブタイトルがついています。これは表題の紹介に留めますが、経済というものをまったく別の方向から切り込む参考になると思います。

  734円1994年1月刊行。新刊は不扱い。アマゾン1円~8400円

*大体10年以上前の刊行図書は新刊書店のルートでは品切れで
不扱いになることが多いようです。

面白い本が新刊主体ですとよいのですが、どうしても刊行が古いものが
混じりますのでご覧になりたい場合ご迷惑をお掛けします。
試しに扱えなくなった本を図書館に貸し出し依頼するをと在庫のある事がままあります。
 ご紹介した本で新刊ルート不扱いのものを、これまで5〜6点借り出すことに成功しました。ご興味のある本が不扱いの場合テストしていただいてはいかがでしょうか。

今日はこれまでにいたします。

posted by コロコロ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/96568122

この記事へのトラックバック