公開読書会シナリオ「図書館の本を読みつくそう」(日本十進分類法の話)その第十一回 自然科学
まず400は自然科学一般です。以下は私が任意に取り上げた本をご紹介していくことになり、いわば勝手な話なのですが、皆さんは、こういう分類の中で例えばこういう本があるという意味で取って下されば、と思います。
401三中信宏『系統樹思考の世界 全てはツリーとともに』講談社現代新書 2006年7月 819円 在庫あり
生物は進化するという見方はかなり一般的なものだと思いますが、それ以外の非生物にも気付かれないままに進化があるという考え方があるということをこの本で教えられました。例えば明朝体という活字はもっとも広く使われている書体ですが、タイムズ、キャズロン、ギャラモンなどローマン体と総称される書体などもあります。生物ではないのですが、これらも系統樹という表現手段で祖先から子孫への系譜が図示できます。いろいろな生物を前にした進化学者が「これらの生物の間には進化的な類縁関係があるのではないか」と考えるのと同じものの見方なのだと著者はいいます。およそ、科学とは@観察可能であること、A実験可能であること、B反復可能であること、C予測可能であること、D一般化可能であること、などが必要です。系統樹思考は「生物進化を描くツールとしてだけではなく、もっと広い自然科学と人文・社会科学を含む分野にも、さらには私たちの日常的な生活世界やものの考え方にまで」深く根付いているのです。家系図もそうです。新しい視点や切り口が見えてくるようです。
402湯川秀樹『科学者のこころ』朝日選書、1977年
e-hon. 紀伊国屋。アマゾン。とも
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この本を逐一紹介してもやはり難しいので、それは省略して、ひとつだけ言っておきましょう。それは理論物理学者としての著者は、素養として中国の古典などに非常に造詣が深く、それが実は素粒子論の形成にヒントになっていたのではないか、という話です
今回は少ないのですが以上で終了します。

