前々回 大学読書人大賞第3位の「塩の街」をご紹介しましたが、今日は
第1位の作品をご紹介します。推薦は「法政大学もの書き同盟」です。
光文社 古典新訳文庫「幼年期の終わり」A.C.クラーク著 池田真紀子訳
本作品は1953年に初版が、1989年には冒頭部分が書き下ろされまし
た。今回は89年版を初邦訳したものです。
ちなみにアームストロングとオールドリンが月の「静かの海」におりたった
のはこの本が刊行されてから16年後でした。
推薦文から抜粋
人類の成長と進化、それが行く着く未来を果てしなく夢想する物語である。
その未来を夢想するのは人類をはるか高みから見守り続ける異星人オーバ
ーロードである、彼らの姿勢は親の子供を見つめるそれと重ねられ、人類は
いまだ幼年期の途上にある幼児として扱われるのである。
オーバーロードの宇宙船が地球の上空に現れた新時代到来のシーンでクラ
ークは次のような表現をしている。
・ 人類がこれまで辿ってきた歴史に終止符が打たれたのだ。
・ この刹那 歴史は息を潜め、現在は自らを過去から切り離した。
・ 人類が成し遂げてきた全ての意味を放棄した。
・ 人類はもはや孤独ではない
人類は絶対的な科学力を誇るオーバーロードからあらゆるものを享受し、またその真意を探ろうとする。オーバーロードも人類の成長(進化)の手がかりを求める。 以下略
* 内容を多少、説明しますと
○ 全体の構成は以下の3部からなっています。小項目はありません。
第1部 地球とオーバーロードたち
第2部 黄金期
第3部 最後の時代
国家間の争いに明け暮れしていた人類はオーバーロードの存在で国家間の争いを無くし、食料難にあえぐ人間が一人もいない世界が出来たが、国連事務総長が世界連邦を作る提言をするとオーバーロードに地球が管理されていると反発する声が上がる。
中間の文章から
・・全ての人に絶えず満足を与え続けるユートピアなぞ存在しない。物質的な環境が改善されれば人は更に上を望む勝手は夢のまた夢でしかなかった力や財産にすら物足りなさを感じるようになる。そして外界に求められるものを全て手に入れた後でも精神は探求を続け、心は強い願望を抱き続けるのだ・・・
*人間の心の問題と未来のあり方について作家クラークが推測をします。
*追加説明
オーバーロードは地球で古代からの超常現象の研究をしています。
意識と波動によるものですが、ある世代の地球の子供たちにそれが実現します。彼らは個性を無くしオーバーマインドにコントロールされて意識によって周りのものを消去してしまいます。
オーバーロードはこの推移をじっと見守ります。それは現在の地球の終焉でもあります。・・・ 以下略
このSF小説は大体こんな調子です。この本の説明はこれで一区切りします。
数日前に読んだ20年6月30日奥付の 船井幸雄著「180度の大激変」1500円 とゆう本の中に未来予測が書かれており非常に似通っているのに驚いています。
この本の中で紹介されている未来予測は次のようなものになっています。
徳間書店「いま人に聞かせたい神様の言葉」中矢伸一、船井幸雄共著
のなかから抜粋しますと・・・・
ある時、地球にものすごい量の水が降ってきてそれで全てが洗い流される。雨なんていうものじゃなく、とにかく水がドーッと落ちてくる感じ、そして地球のある部分に穴が開いてそこから水と一緒に全部流れ落ちていってしまう。・・救われるのは人類全体で1億人くらい・・中略
この後地球が新しい星(優良星)として蘇ると書いてありました。
優良星人の暮らしについて次のように書かれています。(抜粋)
○優良星人達は己自身を知るが故に必要以上のものを欲せざるなり。
○常に過不足なく物資は補給され、あらゆる物資は天与の物として大切に
使用するが故に不必要な物の生産は為さざるなり。
故に実働時間は僅少なり。・・中略・・・
○人々は無欲の心にて暮らすが故に、唯一人も奢侈に流れる者なく、 互いに相手を尊重するが故に唯一人も驕傲の心を起こす者なく互いに相手に信愛を以って尽くすが故に唯一人も不信の心を起こす者なきなり。
○人々は相互信頼の基礎の上に暮らすが故に通貨・貨幣の必要なく。盗難の起こる心配もなく貴金属・宝石類偏重の気風なく 金融機関等無論存在しなきなり。・・以下略
現在の感覚からすると大幅に転換をするようですね。現在の社会が大きく
変化する曲がり角にいま立っているとゆう事なのでしょうか。
皆さんはどのようにお考えになりますか。
今回は以上です。

